DEGEN DE1103 : Aikousha 3 gou

 DE1103(愛好者3号, 以下"1103"と略)は、2006年?に発売されたFM/LW/MW/SWのマルチバンド・ラジオです。1103の主な仕様は、以下の通りです。

1.型式:DEGEN DE1103 (愛称: "愛好者3号")
2.大きさ:横165・高さ105・奥行29(単位:mm)、重量:約300g
3.電源:単3電池×4(Ni-MH充電式電池対応)、DC 8V
4.受信周波数:FM:76〜108MHz、AM:100〜29999kHz
5.受信回路::ダブルスーパーヘテロダイン(AM)、シングルスーパーヘテロダイン(FM)
6.ダイヤル:液晶による周波数表示。ジョグダイヤル、10キーダイレクト、スキャンチューニング可能。SSB用ファインチューニング付き
7.アンテナ:FM/AM:内蔵ロッドアンテナ、 (MW/LW帯域?):内蔵フェライトバーアンテナ

8.主な機能:液晶Sメーター表示(簡易型)、SSB受信可、FMステレオ受信可(ヘッドホン使用)、AM感度切替(DX/LOCAL)、AM選択度切替(WIDE/NARROW)、ダイヤルライト、ヘッドホン/LINE OUT/外部アンテナ端子
9.メモリー局数:最大255局
10.充電機能:Ni-MH電池を0〜23時間までの間で充電可

 中国のメーカーDEGEN社が発売している、高感度・コンパクトな製品です。スペック的には、今時のマルチバンドラジオとしての基本機能は十二分に搭載しています。
 日本のメーカー製ラジオに飽き足らない一部の短波リスナーに受け入れられ、現在では中国製ラジオの人気No.1となっています。

 このラジオが今のBCLに人気があるのは、価格性能比が優れている事に加え、外装も内部回路も相当頑張って作られている事にあると思います。特に感度については特筆もので、ポータブル機で1103を越えた感度を持った中国製ラジオは、未だに無いと思います。 
  また多少マニアックな操作系に、「裏技」と呼ばれる幾つかの操作による機能拡張が出来ることも、特に短波マニアの心を惹きつけたのではないか?と思います。
 そしてデザインですね。中国製のラジオと言うと一見良さげでもよく見ると製造上のアラが見えたり、「安かろう**かろう」といった所が外見やデザインから見て取れたのですが、1103はこれが非常に少ないです。ソニーなど日本メーカーの過去の短波ラジオと比べても、ほとんど遜色の無いくらいうまくまとめてあると思います。これが1万円を切るか切らないかの値段で手に入るのですから、ラジオファンに人気が出るのも分かります。

 このラジオは、初めて持つ短波ラジオとしては少々きついかもしれません。理由は、操作系がかなり特殊で正直扱いづらい事が一つ、感度優先で明瞭度や音質には、あまり力を入れていないと思われる点が二つ目です。ある程度短波受信経験を積んだ人の、セカンド・ポータブルラジオとしてなら最適だと思います。
 もっとも、高周波系は相当頑張って作っていても低周波系は今一つ、というのは中国製ラジオの一般的な傾向ですが・・・オーディオ面の向上よりも、やはり「感度優先」のように見えます。
 また中国メーカー製ですので、残念ながらアフターサービスには期待をしない方が良いかもしれません。日本メーカーのアフターサービスと同等のものは求められない、その代わり価格を非常に安くしている、と割り切って考えるのが良いと思います。

なお1103は、次のサイトでの通信販売で入手するのが一般的です。

*ワールド無線

DE-1103の分解と拡張情報

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